こどもの日までは…64年の歴史に“幕”
「こどもの日」の5日、東京・大田区にある街のおもちゃ屋さんが64年の歴史に幕を下ろします。
商店街にたたずむ街のおもちゃ屋さん「青い鳥」。昔懐かしいおもちゃの数々が並んでいます。
購入した親子連れは…。
「おもちゃいっぱい」
「(営業が)最後だって聞いたので」
1957年に開業したこのおもちゃ屋さん。64年の歴史に5日、幕を下ろすのです。
青い鳥・柳田孝店長(62)「経営状態が厳しかったですね」
子どもの減少などで経営難だったところに、コロナが追い打ちをかけ閉店を決断。おもちゃを楽しみにする子どものため、「こどもの日」までは…と、5日まで営業を続けてきました。
幼少期通った客「長年お疲れさまでしたって」
ミニ四駆を走らせる「レーン」を手にしていたのは、小学校帰りに、ほぼ毎日、この店に遊びにきていたという男性。
幼少期通った客「いや、思い出しますよ。こういうおもちゃ屋さん、悲しいですけどね。どんどんなくなっちゃって」
思い出をかみしめつつ、店に展示されていたレーンを眺めていたところ、店長に“無料で引き取ってもらえれば”と声をかけられ、もらうことにしたといいます。
幼少期通った客「これで遊びます」
柳田孝店長「(店は)特別な存在だったのかなと。最後ありがたかったですね」