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「総額表示」どう表記? 商店街で見た変化

2021年4月2日 11:23
「総額表示」どう表記? 商店街で見た変化

消費税を含んだ「総額表示」の義務化が1日始まり、都内のスーパーでは値札の貼り替え作業に追われていました。チェーン店では値上げや値下げの動きも。一方、身近な商店街ではどう表示され、買い物客はどう感じているのか――。戸越銀座商店街を歩きました。

■「値札」貼り替え急ピッチ

1日、都内のスーパーでは、価格の貼り替え作業に追われていました。これまでは「税抜き価格」のみ表記されていましたが、この日から「税込み価格」も入れたラベルになりました。商品の価格を、消費税を含んだ「総額表示」とする義務化が始まりました。

表示の切り替えに合わせて、価格改定に踏み切る企業もあります。

モスバーガーでは、看板商品でテイクアウト税込み370円から20円値上げし、1日から390円になりました。値下げもあり、ユニクロやGUでは、3月から「税抜き価格」を「税込み価格」に変えることで、実質9%の値下げとしています。

■どう表記? 商店街で見た変化

都内の戸越銀座商店街を訪ねました。かまぼこ店では、税抜き価格を赤字で目立たせ、税込みを下に追加していました。

店主
「お値段が変わっていないってところを、やっぱり出したいので」

岩本乃蒼アナウンサー
「(客は)ちょっと上がったような感覚に…」

店主
「そうですね」

今回の義務化では、総額さえ入れれば、さまざまな表記が可能です。

例えば税抜き9800円の商品だと、「10780円」「10780円(税込)」「10780円(税抜価格9800円)」「9800円(税込10780円)」など、いろいろなパターンがあります。

商店街で聞いた30代の保育士は、「『9800円(税込10780円)』が一番分かりやすいです。一番安く書いてあるので、安いのかなと思ってしまいます」と話しました。

一方、商店街のドーナツ店では、客に伝わりやすいよう、「税込み価格」のみに変更しましたが、店側は「お客さんが買っていくドーナツの数が通常より1個、2個少ない印象です。値上げしたっていう印象を受ける方も多いので」と悩ましげでした。

■50店舗のうち最多は…

取材した50店舗中、最も多かったのは「10780円(税込)」のように、総額に「税込み」を明記した価格でした。

会社員(40代)
「一番分かりやすいのは、シンプルな『税込み』です。『これだけ払っているな』と実感する意味では、『税込み』表示の方が分かりやすいです」

(4月1日『news zero』より)

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