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新たなカタチふるさと納税“コロナ車両”も

2021年5月18日 22:17
新たなカタチふるさと納税“コロナ車両”も

昨年度の、ふるさと納税の寄付額が過去最高となっています。巣ごもりなどでお得な返礼品も増える中、寄付の募り方に変化もでています。

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都内にあるフレンチレストラン。こだわりの食材は。シェフ自ら足を運び選び抜いた鹿児島県伊仙町の食材です。しかし新型コロナの影響で自慢の食材を提供する機会は減少。そこで利用したのが。

monoLith オーナーシェフ・石井剛さん「(ふるさと納税)7万円の納税で、2万円のペアのコースを提供しております」

3度目の緊急事態宣言で打撃を受ける飲食店と食材を提供する生産者を支援する「ふるさと納税」です。自治体に寄付をした人に届けられる食事券で、宣言解除後などに店を訪れ料理を楽しむことができます。

コロナ禍の今こそ上手に活用したい「ふるさと納税」。昨年度の寄付額は、牛肉などの返礼品が人気の宮崎県都城市など、全国各地で過去最高額を記録していて、「巣ごもり需要」が後押ししているといいます。

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そのふるさと納税に新しいトレンドが。経営は「厳しい」という神奈川県厚木市の市民病院。そんな中、ふるさと納税で今年3月、18年ぶりにリニューアルしたのが、DMAT(=災害派遣医療チーム)の車両です。

コロナ患者の搬送などで出動機会が増えたというこの車両。およそ700万円近くの資金を集めるため利用したのが。

厚木市立病院 経営管理課課長・小路隆行さん「ふるさと納税を活用したクラウドファンディング。自分たちの目的を皆さんに明示した上で返礼品を出していく仕組みを採用しました」

これまでふるさと納税は、返礼品を選んだ上で複数の使い道からひとつを選ぶのが主流でした。しかし、厚木市は車両の購入を打ち出し寄付を募集。賛同してくれた人には、地元企業の家電から返礼品を選べるようにしたのです。

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今、寄付金の使われ方を重視する人が増えています。高額返礼品などを巡り一度は制度から除外されたものの、その後復活。寄付額全国トップの常連、あの大阪・泉佐野市の新しいふるさと納税も。

さのや 店舗開発マネジャー・志綾香さん「(耕作放棄地で)収穫したお芋で、おいしいスイーツにかえて(寄付者の)皆さんに提供していこう。事業を新たにスタートしました」

泉佐野市が立ち上げた農業プロジェクト支援への寄付です。その目的に共感した人から目標金額の倍以上の寄付を集めています。

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先月からクラウドファンディング型のふるさと納税に乗り出した自治体も。去年12月、岩手県を襲った大雪。奥州市ではビニールハウス1890棟など、金額にして16億円以上の農業被害を受けました。そこで。

奥州市農政課・佐藤龍太係長「クラウドファンディングは具体的に設定するもので、寄付いただいた方に共感していただきやすい」

これまでのふるさと納税の使い道は農業支援など大きな枠組みでしたが、今回は特定の災害支援に特化。目的を明示することで寄付金を集めやすいと考えました。農家にとっても。

被害受けた奥州市農家・小原晃さん(73)「考えてくれている方もいらっしゃるんだなとうれしく思いました」

現状を知ってもらえると励みに。奥州市は今年いっぱい寄付を募るということです。

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