詐欺被害防止 ATMに警官の等身大パネル
特殊詐欺の被害があとを絶たない中、高齢者がATMから現金を振り込むのを防ごうと警視庁がある作戦に乗り出しました。
10日午前、東京・大田区の信用金庫に登場した警察官の等身大パネル。実はある機能がついています。
「ストップ!ATMでの携帯電話詐欺被害を防ぐため、ATMコーナーでの携帯電話の通話はご遠慮ください」
これは、高齢者が詐欺グループに携帯電話で誘導され、ATMから現金を振り込むのを防ごうと試験的に設置されたもので、パネルにつけられたセンサーが人に反応すると音声が流れ、無人のATMでも注意を呼びかけます。
ことしの都内の特殊詐欺の被害額は、先月までにおよそ29億円で、去年に比べ3割ほど増えており、警視庁蒲田警察署は、「この音声を聞いたらATMの前での電話はやめてほしい」と呼びかけています。