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東京に医療ひっ迫の兆し…民間の救急車は

2021年7月2日 19:46
東京に医療ひっ迫の兆し…民間の救急車は

過度の疲労で入院した東京都の小池知事が10日ぶりに登庁し会見を開きました。新型コロナ対策や東京オリンピックの開催に向け、「今こそ重要な時期で、たとえ倒れようとも全力で取り組む」と意欲を示しました。

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感染の再拡大に歯止めがかかりません。2日の東京の感染者は660人と25日と比べ98人増加し、13日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。

こうした中、東京オリンピックについて、大規模会場や夜間に行われる一部の競技を無観客とする案が検討されていることが、関係者への取材でわかりました。

8日には、IOCや東京都、組織委員会など5者によるトップ会談を行う方向で調整されているとのことで、観客の上限など今後の動向が注目されます。

過労による静養を経て、小池知事は、10日ぶりに登庁し、会見にのぞみました。

小池知事
「多くの方々にご心配、そしてご迷惑をかけたことを心からおわびを申しあげたく存じます」
「東京都にとって、今ほど重要な時期はないと考えております。どこかでバタッと倒れているかもしれませんが、それも本望だと思ってやり抜いていきたい、そのように考えております」

決意を語るとともに、改めて感染対策の徹底を呼びかけました。

    ◇

東京・千代田区の東京歯科大学で、2日から始まったのは、区内の学校や保育所などの職員らを対象としたワクチン接種です。打ち手は、日常的に注射を扱っている歯科医師たちです。

東京歯科大学水道橋病院・片倉朗院長
「なるべく多くの方が、早い時期に打っていただけるようにですね。我々も協力していきたいなというふうに思ってます」

ワクチンへの期待は、神奈川県の観光地「横浜中華街」でも─。

横浜中華街発展会協同組合・高橋伸昌理事長
「ワクチンの接種会場です。中華街パーキングの中のバスブースを使って、職域接種を行っていきたいと思っています」

組合に加入するおよそ400店舗、4300人を対象に、今月下旬から職域接種を開始したいとしています。

従業員25人全員がワクチン接種を希望しているという中華料理店は─。

西遊記・矢崎雅子専務取締役
「サービス業なので受けた方が、自分が安心。いらっしゃったお客様にも安心」

お客さんからも─。

お客さん
「安心感はありますよね」

先月23日、政府から、職域接種の新規申請受付を一時停止する方針が示されたため、横浜中華街は、接種希望者集めに奔走し、期限ギリギリ25日に申請を済ませたといいます。

横浜中華街発展会協同組合・高橋伸昌理事長
「職域接種の申し込みをしたんですが、精査というのはどれくらいに出るんでしょうか」

厚生労働省に進捗状況を電話で確認したところ。

横浜中華街発展会協同組合・高橋伸昌理事長
「今のところ件数も多く来ているので、現段階ではいつになるかわからないと。これ以上せかしてもしょうがないし、果報は寝て待てでとにかく来るのを待ちましょう」

1都3県の知事は、今後のワクチンの配分計画に懸念があるとして、感染リスクの高い地域に重点的に配分することなどを、国に対し共同で要望していたことが明らかになりました。

大阪の吉村知事も菅総理に面会し、感染拡大地域に集中的に供給するよう申し入れました。

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効率的なワクチンの供給が求められる中、東京の医療体制にひっ迫の兆しがあります。保健所などの要請で病院に患者を搬送する民間の救急車で、2日、搬送されたのは─。

患者
「全身のだるさっていうんですかね。筋肉痛みたいな感じ」

検査で「陽性」と診断された50代の男性です。

緊急事態宣言中は減少傾向でしたが、まん延防止措置になった頃から、搬送依頼は倍近くに増えているといいます。

患者
「もちろんマスクはしていたんですけどね。(ワクチン)早めに打てれば打ちたかったですね」

比較的若い年代の搬送が増えているという一方─。

民間救急フィール・齊藤学代表
「ワクチンを接種したのにかかっちゃった、というお話を聞きます」

2度目のワクチン接種を受けた数日後に、陽性と診断されたという高齢者もいるということです。高齢者の搬送も、思ったほど減っていないということです。