京アニ“放火殺人”きょう判決 検察側は死刑求刑 弁護側「刑事責任能力なかった」
京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判で25日、被告の男に判決が言い渡されます。検察側は死刑を求刑する一方、弁護側は「刑事責任能力はなかった」と主張しています。
青葉真司被告は、2019年、京都アニメーション第1スタジオに放火し、36人を殺害した罪などに問われています。去年9月から始まった裁判で青葉被告は起訴内容を認めた上で、法廷では「京アニに作品を盗作された」などと犯行の動機やいきさつを語ってきました。
最大の争点は、被告の刑事責任能力の有無で、これまで弁護側は、「青葉被告は妄想や幻聴に支配されていた」「心神喪失で無罪か心神耗弱で刑が減軽されるべき」と主張しています。
一方検察側は、「妄想が犯行に与えた影響は限定的」で、「計画的で極めて危険かつ残虐な犯行」などと事件の重大性を指摘した上で青葉被告に死刑を求刑しています。
判決は25日の午前10時半から言い渡される予定です。