「紅麹原料」サプリ対応状況など 厚労省と消費者庁、小林製薬からヒアリングへ
小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントをめぐっては、摂取した人が腎臓の病気などを発症し、会社が自主回収を進めていますが、26日に厚生労働省と消費者庁は、小林製薬の担当者を呼んで対応状況などについてヒアリングを行います。
小林製薬の「紅麹原料」を含むサプリメントを摂取した人が健康被害を引き起こしている問題では、会社が製品の自主回収を進めています。
健康被害の報告が相次いでいる状況を受け、厚労省は消費者庁とともに、いまだ十分な情報が得られていないとして26日、小林製薬の担当者を呼んでヒアリングを行うということです。
ヒアリングでは対応状況のほか、健康被害の具体的な情報などを確認します。さらに、有害な物質が含まれていなかったかどうかなど、食品衛生法に違反していないか調べることにしています。
仮に違反していた場合は、サプリメントの販売禁止措置などの対応が、関係する地方自治体によって取られる見込みです。
また、小林製薬の「紅麹」はサプリメント以外にも、それを原材料として、さまざまな食品に使用されていることから、厚労省は今週中にも審議会を開き、これら関連食品の安全性などに関しても判断していくとしています。
一方、消費者庁は小林製薬から機能性表示食品の届け出の8商品について、撤回の申し出があったことを明らかにしました。
これらについては、撤回の申し出にかかわらず、安全性に関する科学的根拠を再検証の上、来月5日までにその結果を報告するよう小林製薬側に求めたということです。
また、このほか現在およそ7000件ある機能性表示食品についても、摂取による健康被害がないか緊急点検を行うとしています。