プリン専門店が続々と…居酒屋から転身も
外食を控える中、自宅で気軽に食べられるプリンの人気が高まってます。専門店も続々とオープンし、意外なお店もプリン販売に乗り出しています。
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6日、都内のプリン専門店で、開店と同時にお客さんが買い求めていたのは、昔ながらの喫茶店で食べられるようなレトロなプリンです。国産の卵や牛乳などこだわりの材料を使った、作りたてをテイクアウトできるといいます。
お客さん
「やっぱり最近外には出られない分、ちょっとでもいいものをっていうのを調べて。頑張ったなとか、自粛疲れしたから少しはいいかなっていう時にご褒美で食べようかな」
コロナ禍の今年4月にオープンしたにもかかわらず、連日完売が続く人気ぶりです。
プリンに恋して Esola池袋店広報担当・今井まるみさん
「老若男女問わずお客様にお越しいただいていまして、おうちの中でもみんなで食事を楽しんで味わっていただければ」
地元、鎌倉を盛り上げたいと今年4月にオープンした専門店もあります。
大仏さまのプリン・小暮緑さん
「こちらが一番プレーンなタイプのなめらかというプリン」
湘南の牛乳を使ったプリンや、湘南ゴールドや足柄抹茶など地元食材を使ったプリンなどもあります。一番人気だというのが、あじさいをイメージしたこの時期らしいプリンです。
テイクアウトはもちろん、力を入れているのは通信販売です。
大仏さまのプリン・小暮緑さん
「お取り寄せすることで旅行気分、お土産やプレゼントみたいな使い方される方もいらっしゃいます」
お中元向けに予約が入り始めているといいます。
大仏さまのプリン・小暮緑さん
「まだまだ皆さん外に出るのが、難しい状況かなと思うんですけど。鎌倉のよさであったり、湘南地域に旅行に行った気分を味わってもらえたらいいなと思う」
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今年に入り、プリン専門店が各地でオープンしています。大手コンサルティング会社には、プリン専門店の開業の相談が年間100件以上あるといいます。そのワケは─。
船井総合研究所 チーフコンサルタント・中渕綾さん
「パティシエのような専門の方がいなくても、自分たちで商品を作って販売することができる」
プリン作りは、調理の工程が少なく、大がかりな設備もいらないため、比較的始めやすいといいます。
大阪では、実際に開業が成功した例もあります。今年4月にオープンしたプリン専門店の店内を見ると、お客さんの席にはお酒のサーバーがあります。実はここ─。
私のプリン食堂取締役・中山智映子さん
「飲み放題が主体の居酒屋でした」
去年の12月まで、居酒屋として営業していました。しかし、度重なる時短営業などで、売り上げゼロが続いていたといいます。そこでプリン専門店という、全く異なる業態に転身したのです。きっかけは─。
私のプリン食堂取締役・中山智映子さん
「設備投資がそのままでいけるものって考えた時に、元々、居酒屋で出していたプリンをメインにしてやろうかなと」
やはり、初期費用があまりかからず、狭い場所でも販売できるためだといいます。店の看板商品は、大阪名物のミックスジュースをイメージしたというプリンです。
私のプリン食堂取締役・中山智映子さん
「(去年の居酒屋と比べて)売り上げは10倍で、客数は全く変わってますね。300倍くらいです。ありがたい話です。広く長く愛されるように、頑張りたいと思います」
7日、大阪市内に2店舗目をオープンするということです。