各地で猛暑 23府県に熱中症警戒アラート
20日も各地で厳しい暑さとなり、これまでで最多となる23府県に熱中症警戒アラートが発表されました。都心では炎天下の中、長い行列がみられました。その目的とは…。
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20日も厳しい暑さに見舞われた東京都心。最高気温は34℃を観測、6日連続で真夏日となる中、正午頃、新橋駅周辺にできた長い行列。その正体は、炎天下、民間の「PCR検査場」に並ぶ人たちです。
22日からの4連休に加え、夏休みに向け“駆け込み”で検査に訪れた人が多いようですが…
検査に訪れた人
「いやー、もう最悪ですね。熱中症でここで倒れる人出るんじゃないか」
真上にはギラギラ照りつける太陽。
記者
「暑さのため、ひなたには並んでいないですね」
木陰となっている場所が、自然と“密”になっていました。
20日、全国で最も暑かった山梨県勝沼では体温並みの37.9℃を観測。「熱中症警戒アラート」がこれまでで最多となる23府県に発表され、東京消防庁管内では24人が熱中症の疑いで搬送されました。(午後1時時点)
この暑さに耐えながら、都内を走り回っていたのが自転車便の配達員です。
“2度目のコロナ禍の夏”、どうしても慣れないというのが、マスクの着用です。
自転車配達員歴4年 ロジクエスト・半田海央さん
「だいぶ息があがりますね、吸い込む空気が熱い」
昼ご飯には塩分が多いおにぎりを選ぶなど、いつもの夏以上に熱中症に気をつけているといいます。
都内の工事現場。
「ちょっと休憩しましょう!」
この会社では夏場、暑さ指数が基準を超えたら休憩、水分補給をするよう、声かけを実施しています。
大東建託・工事課 鈴木徹さん
「暑さ指数を超えるとアラームがなる仕組みになっていて」
熱中症対策を積極的に行うワケが…
作業員
「鉄筋が熱持ったり、枠が熱持ったりしているから」
サーモカメラで見てみると、屋上の床は作業員の体を上回るほどの温度に。
21日も全国的に厳しい暑さが続く見込みのため、引き続き熱中症に警戒が必要です。