中国で日本人「動画第一人者」東京五輪取材
中国で最も影響力のある日本人「ネット動画」の第一人者と言われているドキュメンタリー監督の竹内亮さんが東京五輪の取材のため一時帰国し、中国のファンたちに向けて、「コロナ禍の東京五輪の舞台裏をリアルに伝えたい」と語りました。
中国のSNS総フォロワー数が600万人を超える日本人ドキュメンタリー監督の竹内亮さん。8年前に中国に移り住み、去年はロックダウン解除後の武漢に入り、市民たちの暮らしを密着取材したドキュメンタリー「お久しぶりです、武漢」は、半年で4000万回以上の再生回数で大きな反響を呼びました。
その後も、アメリカ政府より禁輸措置を受けている中国の通信機器大手ファーウェイの社員たちを取材し、「ファーウェイ百面相」という話題作をネット上で公開しました。
今回、一時帰国した竹内亮さんは、2週間の隔離期間を経て、現在、オリンピック関連の取材を日々行っています。
竹内亮さん「コロナ禍でのオリンピックとはどんなものか伝えたい。誰も経験したことのない、史上初のコロナ禍のオリンピックなので」「僕が取材した聖火ランナーは中国から来て、わざわざ2週間隔離して、聖火ランナーのため。帰る時、中国で3週間隔離しなければならない。結局走れなかった、イベント会場でやるだけ。その現実がすべてを物語っている」
竹内さんのSNSでのオリンピック発信を見ている中国のフォロワーの反応について聞くと、「最も多いコメントは中国語で『注意安全』と書かれている」といいます。
竹内亮さん「僕が何を発信しても『注意安全』という中国語で返ってくる。みんなはコロナで東京がすごいことになっていることを知っているので、感染しないように気を付けてね、マスクをしてね、手を洗ってね、消毒してね、とそればかり」「中国のネットユーザーはオリンピックをとても期待しているよ。やっぱり、中国の選手がどのように活躍しているとか。日本と違って、あまりマイナスのコメントはない」
竹内亮さんが取材した東京オリンピックのドキュメンタリー作品は、オリンピック閉会式の翌日、8月9日に、日中両国のネット上で公開される予定です。