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コロナ禍での“ゴールデンウイーク最終日”

2021年5月5日 21:43
コロナ禍での“ゴールデンウイーク最終日”

コロナ禍でのゴールデンウイーク最終日、5日の各地の様子を取材しました。

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ゴールデンウイーク最終日、5日朝の神奈川県横浜市。湾沿いに多くの車が止まっています。その目的は釣りです。このご時世、誰に言われるでもなく…

釣りに来た人
「間隔はいいと思います。このぐらい空いているので。やっぱりソーシャルディスタンスが保(たも)てているので」

自然と適度な距離感が保たれています。

「こどもの日」の1日を親子水入らずで過ごせたようです。

同じく、横浜市内では…

横浜市民
「おもちゃが入っています。こどもの日と娘が明日お誕生日なので」

子どものための人出も多く感じた連休最終日。

都内では、新型コロナの影響で生活に困っている人に弁当や食料などを配布する「大人食堂」を開催。350食の弁当などを求める人で長い列ができました。

前職・サービス業(50代)
「(外出することに)批判もあるけども、自分たちにとってはもう命に関わりますからね。食べ物の我慢なんてまず無理ですから」

生きるためには不可欠な人出。

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驚くほど人の姿が消えた観光地がありました。

記者
「東京お台場です。GW最終日ですが、人通りは少なく、街は閑散としています」

5日の都心は風が強く(東京都心 最大瞬間風速 16.4メートル)、天候のせいなのかと思いきや、コロナ前の2019年のゴールデンウイーク、雨だった日と比べてみても、人はまばら。都内有数の人気の観光地、「お台場」が“ゴーストタウン化”しているのです。そのワケは辺りを見ると一目瞭然。

記者
「観覧車もとまっています」

さらに…

記者
「こちらのショッピングモールも一部休館となっています」

「お台場」では実に、九つの施設が閉鎖・休館となっているのです。

お台場を訪れた人
「知らなかったです」

お台場を訪れた人
「悲しいです」

地元の人
「(休業は)人を抑えるという面ではプラスなのかなと思いますけど」

実際、お台場では2019年の同じ時期に比べ、人出は大幅に減っています。(4日のお台場の人出 2019年同月比(休日)-77.6% 提供:Agoop)

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この連休中、家で“ステイホーム”を実践していた人は多かったのか。それを確かめるため…

作業員
「うわー! まじかよー! 前回より多いよ」

家にいる時間が増えれば、ゴミの量も自然と増えるはず。東京八王子市のゴミ収集作業についていきました。

作業員が普段より多いと感じたのがお酒の缶です。

作業員
「家で飲む人が増えているんで、(お酒の)缶も増えていると思う、かなり」

都内では飲食店などがお酒を提供していないため、連休中は“家のみ”が多かったのではと話します。一方で、ゴミ全体の量については…

八王子市ごみ総合相談センター 森田健司所長
「昨年のGWと比べますと、若干ゴミは減っている。自宅で過ごされている方が昨年より減っているのかなと」

宣言の効果はあったのか、まだ見えない今年の大型連休。

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こうした中、都内のバス会社が開発したのが…

アイビーエス・総務人事部 中山紀之さん
「普通のバスをアレンジした移動型ワクチン接種会場になります」

前方の座席で問診票を記入し、中央部でワクチンを接種。気分が悪くなった場合は、後部座席で休憩できるなど、動線を工夫した「ワクチンバス」です。連休中、本業の旅行関係の売り上げはほぼゼロだったというこのバス会社。

アイビーエス・総務人事部 中山紀之さん
「バスのリース代ですとか、すべてかかってまいりますので、少しでもバスを動かして皆様のお役に立てればと」

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業種の垣根を越えたワクチン接種への準備が進む一方、東京の医療はこの連休中も、ひっ迫の度合いを増しています。

世田谷区にある診療所では新規感染者対応のため、この連休中も診察を続けています。

検査に来た女性
「(夫が)PCRで陽性と聞いた途端に、なんかズーンと気が重くなって」

その診察中には…

「(あなたの夫は)今はやりのというか、変異型のウイルスなんだよ、調べたら。ちょっとうつしやすいから」

実はこの連休中、変異ウイルスに感染した人が急増しているといいます。

下馬6-21かやしま医院 萱嶋信介医師
「(GW期間中)平均80%~90%の方が変異ウイルス陽性という結果です。N501Yに置き換わっているという表現が妥当だと思います」

5月1日には3人に1人でしたが、3日は5人全員がN501Yに感染していることが判明。4日も9人中8人を占めるなど、東京でも従来型からN501Yに置き換わっているというのです。

その上で…

下馬6-21かやしま医院 萱嶋信介医師
「緊急事態宣言をやめるという根拠が何もない。(変異ウイルスが)もっともっと広がってしまう。おそらく東京においても患者さんが路頭に迷う状態。(東京も)医療崩壊的な状態に陥る可能性がありますよね」

医師の立場から、宣言の延長は必要だと話しています。