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増えるごみ…作業員の感染リスク抑えるには

2021年2月9日 8:57
増えるごみ…作業員の感染リスク抑えるには

■ごみ増加…ルール違反で感染リスク

感染者が減少している一方、増加傾向なのが、家庭から出るごみです。8日夜、都内で話を聞きました。

会社員(50)
「(ご飯を)買って、持って帰って食べると、それがごみになります」
会社員(27)
「家にいる時間が増えたので、ごみがすごく増えましたね。2倍以上は増えています」

1月の家庭ごみの量が去年より、およそ74トン増えているという東京・町田市。8日午前、収集作業を取材しました。この日、回収されていたのは不燃ごみですが…。

ごみ収集作業員
「今、こういうもの(スプレー缶)が袋に入っていたんですけど、これは車両火災につながるんですよ。見えたら(ごみ袋から)出すんですけど、(袋を)開けるじゃないですか。こういう時にコロナの感染のリスクが高まるのは嫌ですよね。ライターとかね」

ルール通りの分別がされておらず、袋を破って取り出す場面もありました。

「中にはこういうのもあるんですよ」と作業員が見せてくれたのは、不燃ごみの中に混ざっていた使用済みのティッシュです。

ごみ収集作業員
「コロナ(に感染した人)の鼻かんだ(ティッシュ)とか、そういう人の口にしたものとかがあると、感染のリスクはあるんで、怖いっちゃ怖いですね」

■マスクに「感染リスク」正しい捨て方は

東京・八王子市でも取材しました。可燃ごみの回収中、袋の中にマスクが見えました。

ごみ収集作業員
「(袋が)破れて、中のものが飛散する場合があります。ウイルスがついているものも、もしかしたらあるかもしれない」

八王子市では、マスクやティッシュなど感染リスクのあるものは、できる限り袋を2重にして捨てることを呼びかけています。

■感謝の手紙が心の支え

不安を感じながら働く中で支えになってのは…。作業中、メッセージが手書きされた紙を見つけました。ごみを出した住民からの、感謝をつづった手紙でした。

「いつも助かります。有難うございます。『袋を満杯にしないで!』とTVで知りました。いつもパンパンにしておりました。気をつけます」

作業員は「やっぱり、いただくと、すごく気持ちはホッとしますね」と笑顔を浮かべました。

感染リスクと隣り合わせの、ごみの回収作業。

八王子市 戸吹クリーンセンター所長
「今、世の中一般的に、どこで感染しても分からない状況がありますので、ごみ袋をしっかり縛ってもらうだとか、ペットボトルは直接飲まずにコップに移して飲んでもらうとか、徹底していただければと思います」

(2月8日『news zero』より)