東京五輪「密」対策 駅の窓に白いシート
新型コロナウイルスの感染拡大で東京は緊急事態宣言下にありますが、無観客となった東京オリンピックの競技を外から一目見たいと、人が集まって密にならないよう、交通機関などでは対策がとられています。
■競技会場一望できる駅 密避ける対策
東京オリンピックからの新種目、スケートボードやBMXなどの競技が行われる「有明アーバンスポーツパーク」会場のそばを走る、ゆりかもめ・有明テニスの森駅のホームと改札のある地上2階のフロアからは、その競技会場が一望できます。
スケートボードの女子ストリートで、西矢椛選手が日本選手史上最年少で金メダルを獲得したこの日。この駅のホームから、女子ストリートの競技を見ることはできませんが、駅のホームにはスマホなどで会場を撮影する客が多くいました。
ゆりかもめは、競技が行われる日に利用客が写真撮影や観戦をすることで密になることを懸念し、今月19日から地上2階にある改札フロアの窓を白いシートで覆って、会場を見ることができないように対策をとりました。
BMXの競技が行われる今月29日からは、ホームに複数の駅員を配置し、ホームに利用客がとどまらないように適宜声がけをすることにしています。
■無観客での開催 競技会場の多いエリアもどこか寂しく…
有明テニスの森やお台場海浜公園など、競技会場の集まる東京湾岸エリアには、大会関係者とみられる姿も。
お台場海浜公園では26日、トライアスロン男子の競技が行われました。しかし、一帯は工事用のバリケードで覆われ、競技会場を見ることはできませんでした。
各入り口には警察が常駐。選手や関係者以外は立ち入ることができない状況で、どこか寂しさも感じられました。
■“夢の大橋”の聖火台 密にならぬように撮影を
有明エリアとお台場エリアに架かる「夢の大橋」に設置された東京オリンピックの聖火台。五輪の雰囲気を少しでも味わおうと、多くの人が集まっていました。しかし、聖火台の周り約20メートルは立ち入ることができないように柵が設置されています。
近くには多くの五輪ボランティアが活動していて、訪れた人に、密にならないよう、しきりに呼びかけていました。