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「梅雨入り」影響さまざま…都心で“梅雨寒” 農家は「日照不足」懸念も

2022年6月7日 21:34
「梅雨入り」影響さまざま…都心で“梅雨寒” 農家は「日照不足」懸念も

7日も所々で冷たい雨となり、東北では局地的に記録的な大雨となりました。そうした中、農家からは、梅雨入りによる日照不足への心配の声も聞かれました。

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福島県では6日夜から雨が降り続き、相馬市内を流れる川が増水し、道路の一部が冠水していました。双葉町では、道路のマンホールから水が勢いよく噴き出す様子もカメラが捉えました。

宮城県でも冠水が起き、仙台市では123.5ミリの大雨を観測しました。雨のピークは越えましたが、引き続き土砂災害などに警戒が必要です。

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一方、東京は一足早く梅雨入りしました。東京都心は6日から「梅雨寒」になり、7日も最高気温が20度以下となり、肌寒い1日となりました。

「子供たちみんな半袖で来ちゃったんですけど、思った以上に寒かったです」

「雨が降ってきた今はちょっと肌寒いので、どこかでゆっくりできればいいなと」

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8日もこの寒さは続き、すっきりしない天気が続く予報ですが、この時期、大忙しなのがハウスクリーニングです。梅雨に入ると、通常の5倍の依頼が来るといいます。

普段は気にしないお風呂の換気フィルターを見てみると――

おそうじ革命 猪野凌太郎さん
「ほこりと、もう中に黒い点々があるんですけど、カビが繁殖し始めてますね」

見落としがちな場所もきれいにしていき、最後は防カビのコーティング液をまいて作業終了です。

お客さん
「めちゃめちゃきれいになってますね」

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ほかにも、晴れの日が少ないからこそ、かき入れ時になる場所がありました。日焼けサロンです。7日も曇り空の中、東京・目黒区の日焼けサロンには、“日焼け”を求めた客の姿がありました。

利用客
「冬でも夏でも、黒くないと落ち着かなくなっています」

すでに今月は予約で埋まってきているといいます。

SOLE渋谷店長 伊藤美樹さん
「梅雨に入り、外で焼く機会も減るので、繁忙期に入りだしました」

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繁忙期を迎えた場所がある一方で、農家にとっては“日照不足”の問題がでてきていました。収穫の最盛期を迎えている「ピーマン」。その日本一の生産地、茨城県神栖市では、すでに日照不足による“異変”が起きていました。

ピーマン農家 玉造一樹さん
「4月、5月、曇天が多かったりして、3割、4割減収」

生育が遅れ、最盛期の今でも、収穫できるのはサイズが小さいものばかりといいます。また、梅雨入りしたことが、さらなる追い打ちをかけます。

玉造さん
「日照もまた少なくなっちゃうので、収穫量が落ちちゃう懸念がある」

この影響で、値上げの可能性がでています。農林水産省によると、茨城県産の出荷数量の減少が見込まれるため、今月のピーマンの価格は平年より高値になる見込みです。