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長崎「原爆の日」核兵器禁止条約批准求める

2021年8月9日 18:43
長崎「原爆の日」核兵器禁止条約批准求める

長崎は76回目の「原爆の日」を迎え、深い祈りに包まれています。

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76回目の原爆の日を迎えた被爆地、長崎。

被爆者(77)「ここへ来るまでに涙が止まらない」

被爆2世「私たち被爆2世が、(被爆体験を)そのまま次の世代に伝えていかないといけない」

平和祈念式典は、新型コロナウイルスの影響で一般の参列はできず、菅総理をはじめ核保有国を含む63の国の代表など、およそ500人が参列。

この1年間に新たに死亡が確認された被爆者らの名簿が奉安され、長崎原爆の犠牲者は18万9000人あまりとなりました。

田上市長は、平和宣言で日本政府に対し、1月に発効した核兵器禁止条約に一日も早く批准し、条約を世界の共通ルールに育てていくよう求めました。

平和宣言・田上富久長崎市長「核兵器による惨禍を最もよく知るわが国だからこそ、第1回締約国会議にオブザーバーとして参加し、核兵器禁止条約を育てるための道を探ってください」

菅総理は式典後の会見で、締約国会議へのオブザーバー参加について、「慎重に見極める必要がある」と述べて、これまでの姿勢は崩さず、核保有国、非核保有国の橋渡しをすると強調しました。