核兵器禁止条約「署名する考えない」菅総理
広島は6日、76回目の「原爆の日」を迎えました。広島市の松井市長が平和宣言で「核兵器禁止条約」の締結を求めたのに対して、菅総理大臣は「署名する考えはない」と明言しました。
男性(78歳)「悔しい思いです。毎年拝みに来るが、なかなか心は晴れない」
平和記念式典は、「新型コロナウイルス」の感染防止のため、去年に続き、規模を大幅に縮小。例年の1割以下の750人余りが参列しました。
この1年に死亡を確認した4800人の名簿が原爆慰霊碑に納められ、ここに眠る死没者はおよそ33万人になりました。
広島市・松井一実市長「日本政府には、一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となるとともに、核保有国と非核保有国の橋渡し役をしっかりと果たしていただきたい」
一方、菅総理は式典で「核兵器禁止条約」には言及せず、その後の記者会見で、「条約に署名する考えはない」と明言しました。