なぜ?原油の高騰が“納豆メーカー”に影響
原油の高騰によって今、今年最高値となっているガソリン価格。私たちに身近な食材にも影響が広がっています。
お盆を迎え、レンタカーなど利用者が増えているというガソリンスタンド。
ただ、常連客からは――
常連客
「ここが一番安いと思って来てるんですけど、高いですね」
「見る度に高くなってるから、やだなと思って」
石油情報センターによると、全国のレギュラーガソリンの平均価格は、今年に入ってほぼ右肩上がり。現在は158.5円で最高値となっています。理由は、原油の高騰。ワクチンの普及などによって、アメリカや中国などの経済の見通しが一時的に好転し、需要が高まったとみられています。
13日、ギリギリ140円台で提供しているガソリンスタンドもありますが…。
シンエネ八幡山SS・木村文彦副所長
「入れ控えっていうか、『じゃあ満タンじゃなくて30リットルでやめとこうかな』と、(高騰は)お客さんに影響しているかなっていうのはちょっとあります」
◇◇◇
暮らしへの影響はもちろんあります。
デリバリー需要の高まりで、注文が去年の倍近くになっているという弁当店。配達の頻度も増えたため、影響は避けられません。
出前弁当ベルマルシェ新橋店・斉藤順マネージャー
「(車を)5台使ってますので、月に換算しますと(ガソリン代)10万円弱にはなる」
「(Q.月10万円弱って大きいですか)大きいです」
ロスを減らすために考えたのは――
配達スタッフ
「なるべく近接したところを2か所とか一緒に行ったりはあります」
近いエリアをできるだけ1度に配達。
出前弁当ベルマルシェ新橋店・斉藤順マネージャー
「しばらくの間は、我慢という言葉になってしまいますね。お客さんのリクエストがある限りは、必要経費ととらえて頑張っております」
さらに、原油高騰の影響は思わぬところにまで出ています。
それは、納豆です。大豆を煮るための燃料や、納豆を入れるパック、タレの袋なども、ほとんどが石油製品のため、影響は大きいといいます。
都内の納豆メーカーは…。
都内の納豆メーカー
「(燃料価格が)ガソリンの価格と並行して上がっている。我慢して付き合っていくしかない」
感染状況に左右され続けている原油価格。今後も不透明な状態が続くということです。