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今も“下敷き”に…救助活動続く 余震1000回以上、死者126人に 能登半島地震から6日目

2024年1月6日 17:55
今も“下敷き”に…救助活動続く 余震1000回以上、死者126人に 能登半島地震から6日目
能登半島地震の発生から6日目。石川県内で亡くなられた方は126人となりました。

いまだ被害の全容が見えないなか、6日朝も震度5強の揺れが被災地を襲い、不安と隣り合わせの生活を強いられています。

石川県穴水町。道路には電柱が倒れ、その奥には崩れた家が。

最大震度6強を観測した穴水町では、地震により土砂崩れが発生したことが5日、明らかになりました。

重機などを使いながら、手探りでの救助活動が続く中、被災者の親族によると、10人がいたとみられ、3人の死亡を確認。今も7人が下敷きになっているとみられています。

被災者の親族
「(自分が)調理師なんで、おせちをずっと修業しながら、帰省したら食べさせるって。それだけが悔いで」

元日に北陸地方を襲い、多くの犠牲を出した大地震。発生から6日目となった6日。朝には、また震度5強の揺れが。

気象庁によりますと、この6日間で起きた余震は1000回以上に上るといいます。

県全体で、これまでに避難している人は3万人以上。取材で見えてきたのは、常に不安と隣り合わせの日常でした。

能登半島の最北端に位置する珠洲市でも、最大震度6強を観測。

6日朝、ガソリンスタンドには、車の行列ができていました。

灯油を購入した人
「(Q:灯油の使い道は)ストーブ(に使う)」「92歳のおばあちゃんがいるから。寒いしずっとストーブつけているから」

給油をした人
「店からは2000円分しかダメと言われた。ありがたいですね。(ガソリンを)入れられるだけ」

少量ずつ給油していましたが、店のスタッフが立てた看板には、「緊急車両・災害支援車のみ給油」の文字が。

厳しい現実に“悔しさ”をにじませていました。

ガソリンスタンド経営者
「もっとたくさん(の人に)入れてあげられればいいんですけど、一般市民の方には迷惑かけていますけど、勘弁してくださいと断っています」

珠洲市の西側に位置し、同じく最大震度6強を観測した輪島市。被災者800人が暮らす避難所の体育館にも、大きな亀裂が入っています。

避難所となった中学校で課題となっていたのは、やはり衛生面。

避難した人
「トイレに行かれない、水が出ない。たまったもんじゃない」
「みんな本当に途方に暮れていて」「できるだけ安全な場所に、みんながいち早く行けることを望んでいます」

さらに、街を取材していると、4日から営業を再開したというスーパーの前には、長蛇の列が。

手にしていたのは、これからの生活に備えるためのもの。まだまだ品不足の状態ですが…。

買い物をした人
「ありがたいよ。助かる、本当に…」

北陸地方では7日、強い寒気の影響で活発な雪雲がかかり、山沿いを中心に大雪となるところもある予想で、交通障害に注意が必要です。

年始めに多くの日常を奪った巨大地震。いち早い救助と支援が必要です。