新型コロナウイルスの影響でがん患者などの面会を中止している病院がある中、全ての病室で無料のＷｉ－Ｆｉが使える病院は、全体の２０％にとどまることが民間団体の調査で初めて明らかになりました。

自らもがんサバイバーでフリーアナウンサーの笠井信輔さんらが運営する病室ＷｉＦｉ協議会は、全ての病室で無料Ｗｉ－Ｆｉが利用できる病院の初の全国調査を行いました。

その結果、全国にあるがん診療連携拠点病院や国立病院機構など５６３施設のうち、全病室で無料Ｗｉ－Ｆｉが使える病院は１１３施設で全体のおよそ２０％、個室や外来など一部で使える病院はおよそ２７％、全く使えない病院もおよそ４７％ありました。

新型コロナの感染防止対策で、入院患者の面会を中止している病院もあり、笠井さんは、「Ｗｉ－Ｆｉは、患者のライフライン。誰もお見舞いに来ない中、家族や友人とビデオ通話をして不安や孤独が解消される」と話し、全病室の無料Ｗｉ－Ｆｉの設置をすすめてほしいと訴えています。

なお、無料Ｗｉ－Ｆｉの設置病院の名前は、＃病室ＷｉＦｉ協議会ＨＰで公表されます。