感染者半数近くに後遺症…世田谷区調査結果
世田谷区が行った新型コロナウイルスの後遺症に関する調査で、感染者の半数近くに嗅覚障害や全身の倦怠(けんたい)感といった症状が残っていたことがわかりました。
この調査は、世田谷区が今年4月時点で新型コロナウイルスに感染した区民などを対象に後遺症に関するアンケートを実施し、3710人から回答を得たものです。
その結果48.1パーセントが「後遺症がある」と回答しました。年代別で多かったのは30代から50代で、いずれも50パーセントを超えていて、症状別では10代から30代は「嗅覚障害」の割合が最も高く、40代以上は「全身の倦怠(けんたい)感」が最も多くなりました。さらに70代80代の3割近くに「睡眠障害」が残るほか「記憶障害」も多いなど、日常生活への影響が見られたということです。
結果を受けて、世田谷区の保坂区長は「今後、長期にわたる後遺症の問題に本格的に取り組まなければならない」として、専門家らと詳しく分析するとともに、後遺症への適切な対応に努めるとしています。