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男性の家事・育児 コロナ禍で増…調査結果

2021年9月16日 18:08
男性の家事・育児 コロナ禍で増…調査結果

コロナ禍が長引く中、男性が家事や育児に参加する時間が増えている、という最新の調査結果があります。みなさんの実感はいかがでしょうか。男性の家事・育児はどう変化しているか、詳しく説明します。

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全国の新型コロナウイルスの感染状況ですが、15日は6805人の感染者が確認され、今回の第5波のピークは先月20日の2万5868人でしたが、そこから感染者が急速に減少し、今はピーク時のおよそ4分の1になっています。

しかし、政府の分科会の尾身会長は「ワクチン接種を頑張っても、すぐにゼロにすることはできない。社会の不安感がなくなるまでは、2~3年プラスかかるのではないか」と話しています。

■男性が家事・育児に関わる時間“増加傾向”

コロナ禍が長引く見通しの中、「男性の家事・育児」はどう変化しているのかについて調べた興味深い調査が発表されました。小学生以下のお子さんがいる20代から50代の男女9400人に聞いた、「男性育休白書 2021年版(積水ハウス調べ)」です。

男性の家事や育児が、どのように変化しているのでしょうか?

1週間の男性の家事・育児の時間について、コロナ前の2019年は11.1時間だったのが、今年は13.3時間に増えました。これは、男性の自己申告ではなく、女性から見て「家事・育児をやった時間にカウントしていいな」と「女性が認める」時間です。

ステイホームやテレワークで、会社よりも自宅にいる時間が増えて、全体的に男性が家事や育児に関わる時間が増えている、という傾向が読み取れます。

また、ゴミ出し、掃除・洗濯、子供と遊ぶなど男性がやっている家事や育児の数も、「女性が認める」もので、コロナ前の2019年は全国平均で5.4個だったのが、今年は6.3個に増えました。

実際に街の人はどのように感じているのか、16日、東京都内で聞いてみました。

子供2歳・妻は主婦(30代)の会社員(30代)
「ご飯作ったり、娘をお風呂に入れたりとか結構やっています。(コロナ禍で)娘の面倒見る時間は、長くなりましたね」

子供2人・夫は会社員(30代)の主婦(30代)
「休日は旦那さんがやってくれます。ご飯作りとか、言わなくてもやってくれてるんで、すごい助かります。言うのもストレスになると思うので」

子供2歳・夫は会社員(30代)の主婦(30代)
「(夫は)家事は全くしてないです。時間的に難しいのかなとか。せめてゴミ捨てぐらいはしてほしい」

■「男性の家事・育児力 全国ランキング」東京は20位…第一位は

そして、この白書では「男性の家事・育児力 全国ランキング」も発表しています。残念ながら、下位にランキングされてしまったのが、以下の県です。

45位 広島県
46位 山口県

最下位は三重県でした。

そして、トップ3は以下の県です。

第3位 奈良県
第2位 鳥取県

第1位は沖縄県です。東京都は20位で、真ん中より少し上くらいです。

1位の沖縄県は、男性の「家事・育児時間」が、1週間で17.1時間と1位になりました。全国平均が13.3時間なので、4時間も長いことになります。

さらに、男性が家事・育児を楽しみ、積極的に参加しているかどうかを女性に聞いた「関与度」は、3位でした。男性自身が家事育児に幸せを感じるかという「幸福度」で2位になったことなどから、総合で1位となりました。

沖縄県の玉城知事は、男性が家事・育児に関わる時間が長い理由として「子供の数が多いことや子育てしながら働く女性が多い」ことを挙げています。

では、実感はどうなのか、沖縄県でも聞いてみました。

「確かにそうかもしれないですね。洗濯したり、料理作ったり結構すると周りでも聞くので」

「ちょっとはやりますけど、まだ不十分。今の若い世代の人たちは、もしかしたらやっているのかもしれない」

男性の家事・育児参加は、世代によるのかもしれないです。若い世代の人たちは、それを当たり前のことと受け止めているところもあります。

■「男性の育休取得」全体の88.1%賛成…一方「経営者・役員」は

このような男性の家事・育児への関わりは、特に若い人たちには大きな変化が現れているようです。

子供を持つ男性に、「今後、育休を取得したいか」を聞くと、全体では67.3%が「取得したい」と答えました。これは、コロナ前(60・5%)よりも6.8ポイントアップしています。さらに、20代で見ると81.7%であり、コロナ前(66・0%)と比べると、15.7ポイントもアップしています。

しかし、「男性の育休取得」への賛否を問うと、全体の88.1%が賛成なのに対し、「経営者・役員」に限ると76%に減ります。4人に1人(24%)は、「男性の育休取得」に「反対」しているという結果になりました。

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男性の育休取得率は徐々に増えているとはいえ、取得日数などもまだまだ少ないのが実情です。男性、女性の区別なく誰もが当たり前のこととして十分な育休が取れる環境を作るには、何よりも直属の上司のサポートが重要です。部下に子供が生まれると聞いたら、上司の方から「育休はいつから取るの?」と聞くなど、まずは周囲の意識から変えていく必要がありそうです。

(2021年9月16日午後4時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)

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