香りも獺祭の消毒液 背景に“助け合い”
日本酒の人気ブランド「獺祭」を製造する蔵元が消毒液を生産。その背景とは?
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国内のみならず、海外でも人気の高い山口県の日本酒「獺祭」。都内の直営店にあったのは…
旭酒造 広報・千原英梨さん「消毒用の獺祭エタノールもこちらで販売しております」
“酒米の王様”とも言われる「山田錦」を使った消毒液(獺祭エタノール 750ml 1650円)。720ミリリットルの獺祭と同量の玄米およそ3キロが使われているといいます(獺祭 磨き二割三分 720ml)。
さらに、“獺祭の香りがする消毒液”としてSNSなどで話題に。なぜこの消毒液を作ったのでしょうか?
千原さん「農家さんの支援にもなるようにという思いもあって作らせていただいています」
コロナの影響で、日本酒の需要と共に低下する酒米の需要。食用とお酒用のお米を生産している農家は…
山田錦を生産する海老原寛明さん「食用米の方はかなり影響が出てまして、買い取りの値段もかなり下落して」
これから収穫される食用のお米の相場は去年と比べ3割ほど下がる見込みだといいます。しかし、獺祭の蔵元である旭酒造と契約しているため…
海老原さん「去年と一緒で生産量も変えずに酒米を買い取ってくれるということで、本当に安心してます」
去年と同じ量と価格で山田錦を買い取ってもらえるということです。
旭酒造 広報・千原英梨さん「生産者さんあっての私たち酒蔵ですので、共に助け合ってよりいい物を作っていくという気持ちでこのエタノールは作らせていただきました」