コロナ禍でも… 海外で“日本産”が人気
日本を訪れる観光客が減るなか、海外では日本の製品が売れています。消費が「家庭向け」となり、日本の卵やお米などが人気だといいます。
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今、香港である日本の料理が流行しているといいます。
それは、TKGこと、たまごかけごはんです。ごはんの上には、卵白を泡立てて作ったメレンゲ。生卵に醤油とふりかけをかけていただきます。
来店客
「おいしいね」
来店客
「来る度に生卵ごはんを食べてます」
実は、使用しているのは日本の卵。
Tamago-EN 広報部長
「香港の人は、日本の食材が好きです。健康的でおいしいからです」
ある日本の会社では、卵の輸出額が2年間で37倍にまで跳ね上がったといいます。
【卵の輸出額・フュージョン社 2018年:800万円 2020年:3億円(37倍)】
フュージョン株式会社・代表取締役社長 赤木八寿夫さん
「生で食べるっていう文化が、日本にしかなかったものが、香港の方に輸出されて、そういった日本式の食べ方が増えていった」
日本を訪れた人を通して、卵の生食が海外でも話題に。
日本の卵は衛生面の評価も高く、去年の輸出額は前年の2倍以上に増えています。
【鶏卵の輸出額 2019年:約22億円 2020年:約46億円 出典:農林水産省】
一方、インドでは、「ある日本のお菓子」が流行中。
記者
「こちらの商品、名前はカリカリです」
カリカリの正体は「柿の種」です。
去年の発売からすぐに人気となり、インド国内1000以上の店舗で売られているということです。
その仕掛け人の1人が、亀田製菓の副社長を務めるインド人のジュネジャさん。
亀田製菓副社長(インド出身) ジュネジャ・レカ氏
「(実家に)お土産を持って行った時、一番喜んでもらったのは柿の種だった」
数ある土産の中でも特に好評だった柿の種。そのわけは…
亀田製菓副社長(インド出身) ジュネジャ・レカ氏
「辛いっていうですね、カレー味(辛さ)に慣れてる」
辛い物好きなインド人の味覚にマッチしたのです。
実は、味も調整されています。
記者
「日本の物と比べてかなりスパイシーです。」
コリアンダーやターメリックなど数多くのスパイスを配合し、より辛いのです。
インドで手応えをつかんだ柿の種。オーストラリアなどにも輸出が始まっているということです。
一方、日本のおもちゃも海外で人気。コロナ禍でも…
博品館・広報室 堅田朋宏さん
「(海外と)ビデオ通話しながら、紹介しながら買い物する方がけっこう増えている」
中でも根強い人気を誇るのは、1975年発売の「黒ひげ危機一発」シリーズ。
メーカーによりますと、ステイホームで海外での需要が増加。精巧なものづくりも評価され、今では47の国と地域でも発売されているといいます。
タカラトミー・エデュテイメント事業室 池澤圭さん
「非常にシンプルだけど、楽しい遊びは万国共通」
ロボットが変形するトランスフォーマーシリーズや、日本の子供たちが熱中したベイブレードも、海外版が好評だということです。