２０日午後０時３３分、福岡管区気象台は熊本県の阿蘇山の状況に関する解説情報を発表した。

福岡管区気象台の発表内容は以下のとおり。


＜火口周辺警報（噴火警戒レベル３、入山規制）が継続＞
　阿蘇山では、本日（２０日）１１時４３分に噴火が発生し、火砕流が火口より１ｋｍ以上に達しました。中岳第一火口から概ね２ｋｍの範囲では、噴火の伴う大きな噴石及び火砕流に警戒してください。

［防災上の警戒事項］
　中岳第一火口から概ね２ｋｍの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
　風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。また、火山ガスに注意してください。
　地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。

［火山の活動状況等］
　阿蘇山では、本日（２０日）１１時４３分に噴火が発生し、火砕流が火口から西方向に１３００ｍ（速報値）流下しました。噴煙は火口縁上３５００メートルまで上がり東方向へ流れています。また、噴火に伴う大きな噴石が南方向に９００ｍ（速報値）飛散しました。
　
　古坊中観測点の傾斜計では、噴火に伴う傾斜変動が確認されています。
　
　中岳第一火口から概ね２ｋｍの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。