坪井直さん死去、96歳 被爆者活動けん引
広島で被爆し、核兵器の廃絶を被爆者の先頭に立って訴えてきた坪井直さんが、亡くなりました。96歳でした。
坪井直さんは、20歳のときに広島市内、爆心地から1.2キロの地点で被爆しました。自らの体験を語るとともに、世界に向けて核兵器廃絶を訴え続け、日本被団協の代表委員をつとめていました。
2016年には、アメリカの現職大統領として初めて広島を訪れたオバマ元大統領と対面。原爆を落とした国の元首に、被爆者の思いを伝えました。
2019年から体調を崩し活動を控えていましたが、今月24日、貧血による不整脈のため亡くなりました。一発の原子爆弾に翻弄(ほんろう)された96年の人生でした。
広島の被爆者活動をけん引してきた存在が去りました。