小池知事また「過度の疲労」…2度目の入院
東京都の小池知事が6月に続き、再び「過度の疲労」を理由に2度目の入院をしました。ここ数日はせき込むなど体調が優れない様子でした。前回は東京五輪まで1か月のタイミングで、今回は衆院選を間近に控えています。都民からは心配の声が上がっています。
■今年6月に続き…2度目の入院
27日はテレワークのため、東京都の小池知事は都庁には来ていませんでしたが、夜になって都から、ある発表がありました。
「小池都知事の公務日程について」と題した発表資料には、「小池都知事は過度の疲労で入院し、1週間程度の静養が必要となったため、その間、武市副知事が代理を務めます」とありました。
小池知事が、過度の疲労を理由に入院するのは、今年6月に続いて2度目です。
■去り際に…元気がなさそうな様子も
小池知事が今回の入院前に、最後にカメラの前に姿を見せたのは、26日午後6時でした。
記者が「長嶋茂雄さんが文化勲章を受章しましたが、知事の受け止めをお聞かせください」と聞くと、「長嶋茂雄さんというと、名監督であり、またもちろんプレーヤーとしても素晴らしい選手でいらっしゃった」と答えました。
時折、笑顔を浮かべて回答する場面も見られた一方、去り際には口元を手で押さえながら、元気がなさそうに見える様子もありました。
関係者によると、小池知事は咳が続くなどの体調不良を訴え、27日午後、都内の病院に入院しました。医師からは過度の疲労による症状がみられると診断されたといいます。今年2度目の入院となりました。
■1度目は6月…感染者増、五輪直前
1度目の入院は、新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向となった6月22日でした。入院直前まで、ワクチン接種に関する会議に参加していました。
小池知事
「日々、最前線で頑張っていただいている皆さんばかりでございます。大変なご尽力に対しまして、心から感謝を申し上げます。すみません、声がかれてまして、こんな声で恐縮です」
声の不調を訴え、直後のぶら下がり会見でも、調子が優れない様子がうかがえました。
「看護ステーション協会、それぞれ、あの、ご参画いただいて、あの、情報共有するというものであります。忌憚のない意見交換を行わせていただきました」と話しましたが、呼吸が乱れ、消え入るような声になることもありました。
この時は、連日のコロナ対応に加え、東京オリンピックも約1か月後に迫っていたタイミングでした。
約1週間後に退院すると、テレワーク公務に復帰しました。復帰翌日の会見では、コロナ対策や東京オリンピックの開催に向け、意欲を示していました。
「ご心配、そしてご迷惑をおかけいたしましたこと、心からお詫び申し上げたく存じます。東京都にとって今ほど重要な時期はないと考えております。全力で取り組んでいく。どこかでバタッと倒れているかもしれませんが、それも本望だと思ってやり抜いていきたい」
■何度も咳払い…4か月後にまた不調
その約4か月後の10月27日、再びの「過度の疲労」となりました。
21日の「リバウンド防止措置期間」を解除するための会議後の会見では「都も同様の取り扱いといたします」と話した時に咳き込みました。
25日には「精通した人材の確保…」と言って咳き込み、「失礼、ううん」と何度も咳払いをしました。会議が終わると、咳き込みながらマスクを着け、体調が優れない様子が見られました。
■まもなく衆院選…都民から心配の声
27日の東京のコロナ感染者は36人でした。国政では間もなく衆議院選挙です。このタイミングでの2度目の入院に、都民からは心配する声が上がります。
20代都民
「いろんな人の意見があるのをまとめるのはすごく大変だと思うので、そういう中で精神的に体力的に、大変なところはあると思います」
40代都民
「正解が見えない中で頑張ってこられたと思います。お体を大事にしていただきたいです」
静養中の公務は武市副知事が代理を務めます。
(10月27日『news zero』より)