玉城知事“辺野古埋め立て設計変更”不承認
アメリカ軍普天間基地の移設計画を巡り、沖縄県の玉城知事は、防衛省が申請していた名護市辺野古の埋め立て工事の設計変更について、不承認としました。
辺野古の埋め立て予定海域では、広い範囲にわたって軟弱な地盤が見つかり、防衛省は去年4月、地盤改良の実施など工事内容の変更の承認を沖縄県に申請しました。
しかし、沖縄県は25日、軟弱地盤についての調査や絶滅危惧種のジュゴンなど自然環境の保全のための対策が不十分なことなどを理由に、変更を承認しないと決定し、防衛省に通知しました。
玉城知事は25日の会見で、設計変更の不承認によって、埋め立て工事の完成は、見通せなくなったとして、この機会に、国は移設計画そのものを中止すべきだと強調しましたが、国は当面、軟弱地盤にかからない区域で、工事を続けながら、法的な対抗措置をとるとみられ、県との新たな法廷闘争も予想されます。