1都3県“住みやすい街”選ばれたのは…
7日、関東の1都3県を対象に、住み心地の良い街を選ぶ「本当に住みやすい街大賞」が発表されました。交通の利便性や商業施設など、住む人々の心をつかむ街の魅力とは。
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多くのマンションが立ち並び、駅の近くには子供たちが元気いっぱい走り回れる公園もある東京・町田市の「多摩境」。
新宿駅から京王線でおよそ40分。すぐお隣は、神奈川県相模原市という街です。
多摩境に住んで18年
「山にタヌキ出ますし、ウグイスも鳴いてますし、いいところです」
自然豊かな「多摩境」が7日、東京など1都3県を対象に、どれだけ住み心地の良い街かを住宅専門のローン会社が融資データなどを基にランク付けした「本当に住みやすい街大賞」で初めてランクインしました。一気に3位に躍り出たのです。
――3位に選ばれた
多摩境に住んで18年
「えっ本当ですか。メインで何かあるわけじゃ全然ないし」
多摩境に住んで2年
「意外性はありますね。穴場かなと思ってたので」
このランキングの評価のポイントは、住みやすさはもちろんのこと、交通の利便性や、街の発展性など5つの項目です。
「多摩境」は、都市整備で計画的に整備された住みやすい街である他、近くには大型の商業施設や温泉施設などもあり、地元の人も“住みやすさ”に太鼓判を押しています。
多摩境に住んで18年
「コストコとかアウトレットがあるので」
そして「多摩境」が最も評価されたポイントが、「コスパの良さ」です。
多摩境に住んで5年
「家賃は7万円近く。3部屋以上あります、和室含めて」
主催者側は、コロナ禍で広くて価格が安い物件を購入する人が増えたことが飛躍の要因だと分析します。
本当に住みやすい街大賞・櫻井幸雄審査委員長
「家でテレワークするので、息苦しさを感じないマンションがある、購入できる場所が上位に」
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今年の「住みやすい街大賞」、5位は新駅「幕張豊砂」が2年後に開業予定で、さらなる発展が期待される千葉市の「海浜幕張」です。
4位には、東京・練馬区の「大泉学園」。
2位はこれまで2年連続で1位を獲得していた埼玉の「川口」です。
そして、1位になったのは、神奈川県藤沢市の「辻堂」です。
「辻堂駅」から電車で横浜駅までおよそ25分、東京駅にも1時間以内と都心へのアクセスも良好。住みやすさを示す住環境の項目や住宅購入の際のコスパの良さでも高評価を獲得しました。
辻堂に住んで1年
「辻堂はもともと住んでいて住みやすかったので、戻ってきた感じです。何でもそろっているところもあるからいいですね」
辻堂に住んで6年
「ショッピングモール大きいのできたので、横浜とかまで行かなくてもここで用が足りる」
この“住みやすさ”に貢献しているのが、駅直結の大型ショッピングモール「テラスモール湘南」です。
およそ280の専門店が並び、フードコートでは、鎌倉で有名なローストビーフが味わえる店も出店し“地元グルメ”も充実しています。
そして、なんと言っても――
辻堂に住んで3年
「海も近いし、子供と暮らすにはすごく最適なんじゃないですかね」
街の南側に広がる「辻堂海岸」は、多くのサーファーが通う人気スポットです。
買い物から食事、病院などの生活環境とマリンレジャーが楽しめる場所が1つのエリアにまとまっている点が「辻堂」の1位獲得につながったといいます。
来年はどんな街が「住みやすい街」に選ばれるのでしょうか。