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マンション販売改善 けん引する購入者層は

2021年10月18日 18:10
マンション販売改善 けん引する購入者層は

今年度上半期の首都圏のマンション販売実績が18日、発表されました。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ去年から大きく改善する一方、平均販売価格は過去最高を更新。市場をけん引するのは、ある購入者層でした。

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記者が訪ねたのは東京、湾岸エリアのタワーマンションです。

「こちら品川から大手町まで一望できるお部屋になります」

リビングからは、東京タワーをのぞむ夜景も見られます。角部屋のこの部屋は、3LDKでおよそ1億5000万円です。今、このマンションで1番売れているタイプの部屋は、3LDKおよそ1億円の物件だといいます。

住友不動産 吉野秀邦さん
「(売り上げは)直近、ここ3か月、順調に前の月を上回るご契約数」

18日、発表された今年度上半期の首都圏の新築マンション販売戸数は、1万2809戸です。去年、新型コロナの影響で大きく落ち込んだマンション販売ですが、テレワークの普及などで、住宅への意識が高まったことから、去年の同時期に比べておよそ45%増加。新築マンションの平均価格も6702万円で、上半期としては過去最高となりました。

高値が続く市場を引っ張るのは、“ある購入者層”だといいます。
住友不動産 吉野秀邦さん
「パワーカップルの方が、ご購入者の大半を占めております」

“パワーカップル”とは、どのような人たちなのでしょうか?17日、モデルルームを訪ねると─。

住友不動産 担当者
「70~80平方メートル前後のサイズになっています。価格帯的に申しまして、9000万円後半くらいから1億円中盤ぐらいまで、と」

共働きでそれぞれ年収700万円以上、世帯年収が1400万円以上のカップルを“パワーカップル”といいます。

30代と20代のマンション購入希望者
「パワーカップル」
「強そうですね」
「(マンションは)資産性が高いだろうというのと、都心の利便性は欲しいので」

新型コロナで、職場のある都心に近いことなど、マンションの選び方も変わったといいます。高値の続くマンション市場。今後の首都圏のマンション価格の行方について─。

東京カンテイ調査部 高橋雅之主任研究員
「(マンションの価格が)下がる要素は今のところあまり見当たらないのが現状」

需要が高まっていることから、今後も高値での販売が続くと、予想されます。