東電“処理水を海に放出”具体的計画を申請
東京電力は21日、福島第一原発の処理水について、海底にトンネルを掘って海に放出するための具体的な計画を原子力規制委員会に申請しました。海への放出は予定通り再来年の春から始めたい考えです。
福島第一原発にたまり続ける処理水を巡って、東京電力は、トリチウムなどの放射性物質を国の基準値以下に大幅に薄めて海に放出する計画をすでに発表しています。
原子力規制委員会に21日に提出した申請書には、処理水を海水で薄めるための設備や、沖合1キロで海中に放出するためのトンネルの設計など、具体的な計画が盛り込まれています。
東京電力では、地元の自治体や関係者などへの説明を進め、規制委員会の認可が得られ次第、来年6月には建設工事に取りかかる計画で、海への放出は政府の方針に沿い、再来年の春から始めたい考えです。