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海放出の処理水、影響「きわめて軽微」試算

2021年11月17日 23:07

東京電力は、福島第一原発の処理水について、海に放出した際のシミュレーション結果を公表し、人体や環境への影響は「きわめて軽微」とする社内報告書を公表しました。

東京電力は、福島第一原発にたまり続ける処理水のトリチウムの濃度について、国の基準の40分の1にあたる1リットルあたり1500ベクレル以下にまで薄めた上で、原発からおよそ1キロ沖合まで海底トンネルを堀り、そこから放出する方針を発表しています。

17日に示された試算では、この方針に基づいて放出した場合、海底トンネル出口の真上の海面では、1リットルあたり30ベクレル程度で、WHO(=世界保健機関)の飲料水ガイドラインである1リットルあたり1万ベクレルを大幅に下回るとしています。

その上で東京電力は、「処理水の海洋放出による人や環境への影響はきわめて軽微」だとしています。

今後、IAEA(=国際原子力機関)の評価を受けるほか、一般からの意見も募り、その内容を踏まえて評価を見直していくとしています。