福島第一原発でたまり続けている「処理水」をめぐって、梶山経済産業相は国際原子力機関（＝ＩＡＥＡ）の事務局長と対談し、処理水の安全性に関する国際的な評価を来月から始めることで合意しました。

梶山経産相「ＩＡＥＡによる厳正で透明性のある評価をお願いしたいとお伝えをしてきたところであります。９月に今回初めてとなるアルプス処理水の安全性に関する評価を実施すること」

梶山経産相は１９日、オーストリアのウィーンを訪問し、福島第一原発にたまり続ける処理水などについてＩＡＥＡのグロッシー事務局長と会談しました。

処理水を巡っては、政府が放射性物質の濃度を薄めた上で、海に放出する方針を決定しています。

会談では、安全性や周辺環境への影響について、国際基準に照らした評価を始めるとして、９月にＩＡＥＡの幹部が来日することで合意しました。年内にも調査団が福島第一原発などに派遣される予定です。