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処理水勝手に放出してはならない~中国外相

2021年6月3日 13:37

中国の王毅外相はBRICS(=新興5か国)の外相会議で、福島第一原発の処理水の海洋放出について、周辺国の同意なく「勝手に放出してはならない」と訴えました。

中国外務省によりますと、王毅外相は1日、ロシアやインドなどを含むBRICSのオンライン外相会議に出席しました。その中で、原発処理水の海洋放出について、「世界中の海洋生態環境の安全と、命や健康に関わる問題だ」とした上で、「利害関係国や国際機関との協議がまとまる前に、勝手に放出してはならない」と訴えました。

王毅外相は発言の中で処理水の海洋放出についてパレスチナ問題やイランの核問題などと並ぶ地域対立の課題としてあげており、中国政府としては国際問題として各国に訴えることで日本政府を揺さぶる狙いがあるとみられます。