東電株主訴訟 裁判官らが第一原発を初視察
福島第一原発の事故をめぐり、東京電力の株主らが旧経営陣に賠償を求めた裁判で、裁判官らが29日、原発の敷地内に入り、現地視察を行いました。原発事故をめぐり、裁判官が原発の敷地内を視察するのは初めてです。
この裁判は、福島第一原発の事故をめぐり、津波対策などを怠ったことで東京電力が巨額の損失を被ったとして、東電の株主およそ50人が旧経営陣5人に対し、会社に賠償するよう求めたものです。
今年6月の裁判手続きの中で、東京地裁は現地視察を行う意向を示していましたが、29日午前、福島県大熊町のJR大野駅に裁判官らが到着し、バスで福島第一原発に向かいました。
原告側によりますと、原発事故をめぐる訴訟で、裁判官が原発の敷地内を視察するのは初めてです。裁判は来月30日に結審する見通しです。