東電の姿勢に 梶山大臣「不信生んでいる」
梶山経済産業大臣は、1日朝の会見で、福島の復興に向けた東京電力の姿勢について、「不信を生んでいる」と厳しく指摘しました。
自民党幹事長代行への就任が内定している梶山大臣は、ことし4月に福島第一原発の「処理水」を海洋放出する方針を決めたことを振り返り、「大変厳しい状況の中で決断した」と述べました。
その上で、漁業関係者らの不安払拭にむけた東京電力の姿勢について、苦言を呈しました。
梶山経済産業大臣「事故の起きた当時の思いを、ずっと持ち続けているかどうかということだと思います。それがだんだん事務のレベルになって事務的な話になってしまう」
また、事故に起因する補償をめぐり関係者の不信を生んでいると指摘しました。その上で「福島の復興のために存続した会社だという意識を忘れず、風評被害対策や今後の復興にあたってほしい」と注文をつけました。