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西村大臣発言受け…梶山大臣「強い違和感」

2021年7月13日 14:27

先週、金融機関から飲食店に酒類の提供停止に応じるよう働きかけてもらうと、西村経済再生担当大臣が述べたことについて、閣僚からの発言が相次いでいます。政府系金融機関を所管する梶山経済産業大臣は、事務方から報告を受けた際、「強い違和感を覚えた」と述べました。

梶山経産相
「内閣官房から発出される予定との報告を、事務方から受けたわけですが、私自身強い違和感を覚えたために、今一度、趣旨をしっかりと確認するように、事務方に指示をしていたところであります」
梶山大臣はその上で、経済産業省から所管する金融機関に対して、飲食店に命令遵守の働きかけを求める通知を出すことについて、了承した事実はないとしています。

経済産業省は、主に中小企業などに貸し付け、日本政策金融公庫や、商工組合中央金庫を所管していますが、梶山大臣は、コロナ禍で中小企業が厳しい状況にある中、事業者を最大限支えるよう指示したということです。また「政府の一員として、大変申し訳なく思っています」と陳謝しました。

一方、金融庁と財務省を所管する麻生財務大臣は、G20(=20カ国・地域首脳会合)でイタリア出張中に「金融機関への働きかけについて検討中」と報告を受けたとした上で、次のように述べました。

麻生財務相
「なんか違うんじゃないかと思ったので『ほっとけ』と。融資してくださいって言ってんのに、融資止めるって話だろ、普通に考えればおかしいと思わなきゃいかんだろが。だから『ほっとけ』と、それだけ言いました」

また、飲食店など、事業者の立場に立って支援を行っていく政府の方針に変わりはないという考えを、あらためて強調しました。