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中国外務省 タリバン政権掌握を容認の姿勢

2021年8月16日 23:46

中国外務省は16日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンの政権掌握を容認する姿勢を示しました。

中国外務省の報道官は16日、アフガニスタン情勢にからんで「タリバンがアフガニスタンの諸党派、諸民族と団結し、自国の国情にあった政治的な枠組みを構築することを望む」と述べ、タリバンによる政権掌握を事実上、容認する姿勢を示しました。

また、タリバンについて「いかなる勢力もアフガニスタン内から中国に危害を加えることを決して許さないと表明しており、歓迎する」と述べました。

中国は、新疆ウイグル自治区の独立を目指す組織がアフガニスタンを拠点にして活動を活発化させる事態を強く警戒しており、タリバンがこうした組織を抑え込むことに期待感を示したかたちです。

中国外務省はまた、「アフガニスタンの平和と再建に積極的な役割を果たしたい」と述べ、アフガン情勢に積極的に関与する姿勢を示しました。

中国は、これまでアメリカのアフガン政策を厳しく批判してきましたが、アメリカに代わって存在感をアピールする狙いもありそうです。