タリバンが相次ぎ州都を制圧 アフガン
アメリカ軍の撤退が進むアフガニスタンで、反政府勢力タリバンが攻勢を強め、相次いで各地の州都を制圧しています。
タリバンは8日、北部の要衝クンドゥズ州とサリプル州、タハル州の州都に攻め入り、政府の庁舎や警察の本部を支配下に置くなどして、これら3つの州都を制圧したと明らかにしました。
タリバンは駐留していたアメリカ軍が撤退を始めた4月以降、各地で攻勢を強め、これまでに合わせて5つの都市を支配下に置いたとみられます。
特にクンドゥズは、タジキスタンとの国境に近い北部の主要都市で、アフガニスタン政府にとっては大きな打撃となります。
アメリカ軍は今月末までに完全撤退する予定で、首都カブールのアメリカ大使館は7日、「タリバンの都市部への攻撃を非難する。和平プロセスでの協議による解決を支持するとの主張と矛盾している」と批判しました。