アフガン政府とタリバン、和平交渉を再開
駐留するアメリカ軍の完全撤退の期限が迫る中、アフガニスタン政府と反政府勢力・タリバンの代表団が17日、和平交渉を再開しました。
和平交渉は中東・カタールの首都・ドーハで始まりました。地元メディアによりますと、交渉の開始にあたり演説したアフガン政府代表のアブドラ議長は、「激しい戦闘が続いており、犠牲者は一般市民だ」と強調、「すべての努力は、紛争を終わらせ、政治的解決を達成することに焦点を合わせるべきだ」と停戦を呼びかけました。
一方、タリバン代表のバラダル師は、「国の繁栄には独立したイスラム主義体制が必要だ」とこれまでの主張を繰り返した上で、「より大きな目標を達成したいのであれば、細部は無視すべきだ」と述べました。
停戦に向けた交渉は去年9月から断続的に行われていますが、これまでのところ具体的な進展はありません。現地に駐留するアメリカ軍の完全撤退が8月末に迫る中、タリバンは全土で戦闘を繰り返し、支配地域を広げていて、交渉は難航するものとみられます。