タリバン“断食月明け停戦”和平交渉進むか
アフガニスタンの反政府勢力タリバンは10日、今週始まる、イスラム教の断食月ラマダン明けの祝日の3日間、政府軍との戦闘を停止すると発表しました。
地元メディアによりますと、タリバンが10日に発表した声明では、「ラマダン明けの祝日の3日間は、敵に対する全ての攻撃を停止する」としています。攻撃を受けた場合は自衛するよう、戦闘員に指示していますが、ガニ大統領も政府軍に停戦を指示したということです。
アフガニスタンでは駐留するアメリカ軍の撤収作業が進むなか、各地で政府軍とタリバンの戦闘が続いています。停戦をきっかけに双方が歩み寄り、和平交渉を進められるかが焦点ですが、タリバンは過去にも同様の停戦を宣言し、停戦期間が終われば戦闘を再開しています。
アフガニスタンでは、8日に首都カブールの女子校の近くで爆発があり、女子生徒ら60人以上が死亡したほか、9日と10日には南部の州などで爆発が相次ぎ、あわせて13人が死亡するなど事件が相次いでいます。いずれも犯行声明は出ていませんが、政府はタリバンによるテロとの見方を示しています。