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「学校でも生理休暇を」…生徒ら我慢のワケ

2021年12月25日 12:50
「学校でも生理休暇を」…生徒ら我慢のワケ

学校生活に大きな影響を及ぼす生理をめぐり、学生らによる団体は24日、学校に生理休暇を導入するよう、国に要望書を提出しました。アンケートでは「生理で学校を休みたい」と思った経験がある生徒らの7割近くが、我慢していました。そのワケは―。


■大学生「公欠で新しい選択肢を」

24日夜、東京・渋谷で生理について聞きました。

高校生(16)
「(生理で)お腹が痛すぎて、先生に言えないで、自分だけ苦しい思いしたり…」

別の高校生グループは「痛かったり」「吐いたことがある」「痛すぎて起き上がれなくて」と口々に言いました。

生理のつらさは、学校生活に影響を及ぼします。

この日、学生らによる団体「日本若者協議会」などが、学校に生理休暇を導入することを求め、文部科学省に要望書を提出しました。

提出した大学生は「(生理になった人が)休めるという公欠、休んでも悪影響が出ないという新しい選択肢を増やす(ことが目標)」と話しました。


■「悪く思われる」…我慢の理由は

日本若者協議会と#みんなの生理によるアンケート(小~大学生・専門学生など300人回答)によると、生理で学校を休みたいと思ったことがある生徒らは93%でした。しかし、その7割近くにあたる68.3%が、休むのを我慢しているといいます。

なぜ、休むのを我慢してしまうのでしょうか。

高校生(18)
「生理で休んでいると、甘えてると思われそうだし、頑張って行くしかないかなって」

高校生(16)
「授業のノートが取れなかったり、勉強が遅れてしまったり、先生から悪く思われる」


■「成績」「内申点」…悪影響を懸念

アンケートでは、休むのを我慢した生徒の62.6%が「成績や内申点に悪影響が出ると思った」と答えたといいます。

高校生(16)
「生理休暇で欠席扱いにならないなら、それが一番いい」

高校生(18)
「自分から勇気出して言い出さなくても、そういう休暇を作ってもらえたら、誰でも家で体休められると思うので」

(12月24日『news zero』より)