×

候補者アンケートで違い鮮明…東京18区は

2021年10月27日 9:23
候補者アンケートで違い鮮明…東京18区は

投開票日が迫る衆議院選挙。東京18区では元上司と部下らによる熾烈な戦いが注目されています。候補者の政策にどれだけ違いがあるのかが分かる『zero』の候補者アンケートを使って、新型コロナウイルス対策や多様性、原発などの考え方をチェックしました。

■元上司と部下、対コロナで近い考え

有働由美子キャスター
「衆議院選挙の東京18区では、かつて民主党議員同士だった、元上司と部下の熾烈な対決になっています。立憲民主党の菅直人氏(75)と、部下だった自民党の長島昭久氏(59)、
無所属の子安正美氏(71)の3人が立候補しています」

「大事なのは政策です。候補者の政策にどれだけ違いがあるのか、それを知るヒントになるのが、『zero』の候補者アンケートです。1051人が対象で、26日午後9時時点で回答率は95.2%です」

小野高弘・日本テレビ解説委員
「この東京18区を例に見てみます。やはり気になる、新型コロナウイルス対策ではどうでしょうか。歯止めがかからない場合のロックダウンをどう考えるかについて、長島氏、菅氏ともに『やや賛成』で、あまり違いはありません。子安氏は『やや反対』です」

「ワクチンの接種証明を飲食店の利用やイベント参加などの条件にすることについては、長島氏が『賛成』、菅氏が『やや賛成』で、ともに賛成寄り。近い考えです」

■「夫婦別姓」「原発依存」に違い

「一方で、菅氏と長島氏の意見が大きく分かれた項目もあります。選択的夫婦別姓についてで、菅氏が『賛成』に対して長島氏が『反対』とはっきり分かれています」

「さらに、脱炭素と原発のバランスをどう考えるかについて、長島氏は『原発への依存を容認すべき』という考えですが、菅氏は『依存すべきではない』。2人の考えは正反対です」

■自分と近い候補は…2分で「診断」

有働キャスター
「この候補者アンケートの中にある『2分で分かるあなたの考え方診断』の機能を見ると、候補者の考え方が図で表示されます。横軸が、コロナ対策で自由を重んじるか、制限を重視するか。縦軸が、伝統に重きを置くのか、多様性重視か」

「これを見ると、比較的、多様性と制限重視の菅氏に対し、長島氏は、やや伝統を重視するという側にいます」

「自分の意見を入れることで、自分が図の中でどの位置にいて、どの候補者に近いのかも分かります。このアンケート、落合さんはいかがでしたか?」

落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「僕の周りでも好評でしたし、さきほど実際にやってみましたが、非常に良くできています。面倒くさい質問が並んでいるアンケートが多いですが、今回は答えやすい」

「多様性の話と、コロナに対する自由か制限か、という2軸の切り口が分かりやすい。それがおそらく今回の争点でもあるし、良いバランスだと思います」

有働
「分かりやすいですね。今回は期日前投票をする人も、大幅に増えています。例えば『投票日に遊びに行く予定があるので、期日前投票をしておこう』でもいいと思います。ご自身の考え方を1票に込めていただきたいと思います」

(10月26日『news zero』より)