多摩川堤防決壊から50年 台風シーズン前に大規模水防訓練 東京・狛江市
台風・大雨シーズンを前に、東京・狛江市で大規模な水防訓練がおこなわれました。市は、50年前に発生した多摩川の堤防決壊をふりかえり、市民に、水害への備えを進めてほしいと呼びかけました。
国土交通省などによりますと1974年9月、台風の接近による大雨で多摩川が増水。狛江市猪方付近の堤防が決壊し19棟の民家が流され甚大な被害となりました。
この水害から、今年は50年という節目の年を迎えることから、16日、多摩川の河川敷で大規模な水防訓練がおこなわれました。
台風の接近による多摩川の氾濫を想定しヘリコプターでの救助訓練をおこなったほか市民らが協力して土砂を詰めた袋を川に見立てたブルーシートに積み重ねるなどの手順を確認しました。
市の担当者は「自分たちでできる自助、近所のコミュニティーでできる共助を大切にしていただきたい」と呼びかけました。