火山灰「数ミリ」でも……停電や断水“ライフライン”に影響 10センチで車は? 30センチで家が倒壊?【#みんなのギモン】
そこで今回の#みんなのギモンでは、「火山灰 数ミリでも被害大?」をテーマに解説します。
中濱弘道・日本テレビ社会部デスク(災害担当)
「13日も宮崎県で震度5弱の地震がありましたが、日本は自然災害の多い国です。地震とともに警戒が必要なのが火山災害です」
「14日、広域降灰に関する気象庁の検討会がありました。富士山などで大規模な噴火が起きた際に降る大量の火山灰の情報をどう伝えるかという議論が始まりました」
中濱デスク
「日本には活火山、つまり過去に噴火した火山がどれくらいあるかご存じですか?」
斎藤佑樹キャスター
「5~10くらいですか?」
中濱デスク
「ケタが違って、111あります。首都圏の周りにも浅間山・富士山・箱根山など多くの活火山があり、これらが噴火すると都心にも火山灰による甚大な被害が想定されています」
中濱デスク
「内閣府が富士山噴火を想定してまとめたハザードマップに基づいて作った、首都圏への被害イメージ映像があります」
「富士山から噴き上げられた火山灰は風に乗って都心にも到達します。富士山から遠く離れた場所でも火山灰が降り、ライフラインに被害が出て、私たちの生活にも大きく影響します」
森圭介アナウンサー
「(被害イメージのCGでは)停電や交通障害が起きていますね」
中濱デスク
「いろんな被害があります。火山灰によって目・鼻・のど・気管支などに異常をきたすなど健康被害もあります。わずか数ミリの火山灰が積もったとしても、ライフラインに影響があるんです」
「灰が電線に触れることで停電が起きます。水道の施設に火山灰が降り、水が浄化できなくなって断水します。また携帯電話の基地局のアンテナなどに灰がつくことで通信障害が起こることもあります」
「交通などインフラの被害も深刻です。線路や滑走路に灰が積もることで鉄道も航空機も停止。車の運転も、道路状況や視界が悪くなるのでかなり危険な状況になります」
森アナウンサー
「雪などが降って交通障害が起きることは我々は何度も経験していますが、灰でこういった影響が出てくるんですね」