インサイダー取引か 金融庁に出向中の男性裁判官を刑事告発
証券取引等監視委員会は23日、インサイダー取引をした疑いで金融庁に出向中の32歳の男性裁判官について、東京地検特捜部に刑事告発したと発表しました。
金融商品取引法違反の疑いで証券取引等監視委員会から刑事告発されたのは、金融庁の企画市場局企業開示課に課長補佐として出向していた佐藤壮一郎裁判官です。
証券取引等監視委員会によりますと佐藤裁判官は、出向先の金融庁で、TOB=株式公開買い付けの前に企業から事前に提出される書類の審査を担当していましたが、その職務で知った未公開情報を基にインサイダー取引をした疑いがもたれています。
関係者によりますと、男性裁判官は、取引で数百万円の利益をあげたとみられるということです。
一方、証券取引等監視委員会は、職務中に知った未公開の企業のTOB情報を父親に伝えた疑いで、東京証券取引所元社員の細道慶斗氏についても、株取引をした父親と共に23日、刑事告発しました。