東京地検特捜部事件の検事取り調べ 最高検が「不適正」と認定
3年前、東京地検特捜部に逮捕・起訴された被告に対し、検事が「検察庁を敵視するのは反社や」などと発言した取り調べについて、最高検が、「不適正」だと認定していたことがわかりました。
太陽光発電関連会社「テクノシステム」社長の生田尚之被告は、詐欺などの罪で東京地検特捜部に逮捕・起訴されています。
この事件で取り調べを担当した検事は、黙秘する生田被告に対して「検察庁を敵視するということは反社や、完全に」「子供でもそんなことせんぞ」などと発言をしていたことが、取り調べの録音・録画の映像で明らかになっています。
生田被告側は、違法な取り調べで精神的苦痛を受けたとして国に損害賠償を求めて裁判を起こしているほか、この検事を特別公務員暴行陵虐の疑いで東京高検に刑事告訴しています。
その後の関係者への取材で、この検事の取り調べについて、最高検が、「不適正」だったと認定していたことがわかりました。
検事の発言に、侮辱的な内容が含まれると判断したとみられ、検察庁は、この検事に対して指導を行ったということです。
最高検は「個別の事件に関わることなのでお答えは差し控えます」とコメントしています。