広島県尾道市で女性2人を車で何度もひいて殺害しようとしたとして、40歳の男が逮捕されました。男の自宅からは、男の妻が倒れているのも見つかり、死亡が確認されました。

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記者（広島・尾道市、2日）
「男は、この家に住む80代の女性とその娘を住宅の敷地内で次々と車ではねたということです」

事件が起きたのは、2日午前5時半ごろ。

通報
「母が車にひかれ、自分もはねられた」

車は、前進と後退を繰り返し、親子を何度もひいたといいます。

近所の住民
「救急車やらパトカーやらが来て、何だろうと思って見たら、被害者が足から血を流して救急車に乗せられるところを見た」

ひかれた80歳の母親は、下半身を複数箇所骨折するなどの重傷。54歳の娘は軽傷だということです。

親子2人を車でひき、殺害しようとしたとして現行犯逮捕されたのは、無職の沖本幸俊容疑者（40）。沖本容疑者が80歳女性の住宅の壁に車をぶつけたことでトラブルになったといいます。

取材に応じた、被害者の家族は…

被害女性（80）の夫
「うちの女房がケガした。全然わからんですね。よその屋敷（敷地）に入ってきて事故起こすというのは、ちょっと考えられない」

事件が起きた現場から、沖本容疑者の自宅はほど近い場所にあり、直線距離で120メートルほどですが…

被害女性（80）の夫
「挨拶くらいはするけど、あまり口はきいたことない」

沖本容疑者とは、ほとんど関わりはなかったといいます。

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妻と娘と3人暮らしをしていたという沖本容疑者ですが、実は、事件直前この自宅で──

記者
「住宅で女性が切りつけられた状態で発見されたということです」

沖本容疑者の自宅で、妻の直子さん（42）が血を流して倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。

警察に通報したのは、沖本容疑者本人でした。

沖本容疑者（通報）
「妻を傷つけた」

その直後、親子の住宅に向かい、2人を車で何度もひいたとみられる沖本容疑者。

調べに対し、車で親子2人をひいたことは認めていて、「殺してやろうと思った」と話していることがわかりました。警察は動機を詳しく調べるとともに、妻の直子さんが亡くなった経緯についても事情を知っているとみて捜査しています。

（8月2日放送『news zero』より）