大雨の被害いまだ深刻…“復興支援”金メダリストらが応援に 石川・小松市
東日本の各地に残る大雨の爪痕。23日、金メダリストらが「被災地を元気づけよう」と応援に駆けつけました。
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13日、記録的な大雨により河川が氾濫した秋田県五城目町。1週間前には山積みになっていた布団や家電などの家財道具が、23日には、その大部分が片付けられていました。
一方で、深く残る爪痕も…。
階段の2段目まで浸水し、家財道具が使えない状態になったというお宅では、23日、嫁入り道具だったというタンスが災害ゴミとして運ばれていきました。
町による消毒作業を行う前に、室内を乾燥させなければならず、友人から借りた扇風機を使っていました。
福島県では、3日に降った大雨の影響で、農林水産業がうけた被害額が11億7100万円(16日まで・県まとめ)にのぼることがわかりました。最も被害額が大きかったのは林業で7億9800万円あまりとなっていて、今後の調査によって被害額はさらに膨れ上がるとみられています。
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石川県小松市の「中海こども園」では23日、サプライズがありました。
笑顔で登場したのは、ロンドンオリンピック・女子柔道で金メダルに輝いた松本薫さんなど、地元・石川県にゆかりのある3人のオリンピアンたちです。
ロンドン五輪金メダル 松本薫さん
「松本先生はとっても力持ちです」
地元スターの登場に、園児たちは目を輝かせます。
4日の大雨により、川が氾濫するなど甚大な被害を受けた小松市。その地域に住む園児たちを励まそうと企画されました。
現役時代に“野獣”と呼ばれた松本さんは、園児たちと腕相撲勝負をしたり、園長先生相手に投げ技を披露したりするなど、オリンピアンのすごさを見せつけました。
――どうだったメダルは?
園児
「かっちかちです。すごかった」
腕相撲に挑んだ園児は、「手が折れそうやった」と話してくれました。
松本さんは、園長先生の「子どもの笑顔が地域を笑顔にする」という言葉を実感したと話していました。