押しても揺れるだけで、決して落ちないことから受験生に人気の「ゴトゴト石」が、何者かに細工をされ、動かなくなっています。

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高知市の山中にある「ゴトゴト石」は直径約2メートル、重さは推定5トン。崖の縁にある巨大な石ですが、押してもゴトゴトと揺れるだけで、決して落ちないことから“受験生の聖地”として人気を集めています。

その「ゴトゴト石」に異変が確認されたのは、先月28日のことでした。観光客から「何者かに細工をされ、動かなくなっている」と連絡があり、高知市の職員が現場を見に行くと、石が横方向に90度ほど回転し、押しても動かなくなっていたということです。

さらに、石には緑色のバンドが巻かれ、あたりにはジャッキなどの工具や丸太、軍手などが散乱する様子が見られました。市の担当者は「何者かがジャッキで石を押し上げながら、地面と石の隙間に丸太を押し込んで落とそうとしたのではないか」と推測しています。

また、地元の住民によると、以前からイタズラが度々発生していて、今回の異変が確認される前日も「ゴトゴト石」と地面の隙間に石が詰めこまれていたということです。悪質なイタズラに、地元の住民は「思いが形になる（という）神様を感じやすい接点だが、それをおろそかにするのは、もったいない」と話しました。

市や地元住民らは、元の状態に戻す方法を検討していきたいとしています。