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アニメ聖地で車道に“飛び出し”…地元住民は困惑も 観光地での「マナー違反」増加

2022年11月3日 21:44
アニメ聖地で車道に“飛び出し”…地元住民は困惑も 観光地での「マナー違反」増加

観光地に、にぎわいが戻る一方で、観光客のマナー違反も徐々に増えています。アニメの聖地では車道に観光客が飛び出したり、東京都と神奈川県にまたがる陣馬山では、火の使用を禁止する看板が燃やされたりする事態も起きています。

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3日、神奈川県鎌倉市の線路沿いに、大勢の観光客が集まっていました。カメラを手に写真を撮る人の姿が多くありましたが、そのお目当ては――

観光客
「この漫画です」

福岡から来た観光客
「スラムダンクの聖地っていうので」

実はここ、大人気のバスケットボールアニメ「スラムダンク」のオープニングに出てくる場所で、観光客の間では“聖地”になっているのです。しかし、車道に出て写真を撮っている観光客の姿がありました。さらに、救急車が来て、救急隊員から「救急車通りまーす」と注意される場面もありました。緊急車両を止めてしまうなど、マナー違反が相次いでいるのです。

車道に出ていた人に話を聞きました。

車道に出ていた人
「(危険なのは)ニュース見てて知っていたんですけど、僕も出過ぎたのはよくないんですけど、明らかに車が来ないなというのはわかりますよね。まだ、この線ぐらいだったら」

――いいんじゃないかと思った?

車道に出ていた人
「そうですね」

この状況に、地元の人からは困惑の声が聞こえてきました。

近くに住む人
「最近、特に多くなってきてますね。急に飛び出してきたりとか、邪魔ですわね」

沿線を管理する江ノ島電鉄は、SNSなどで注意を呼びかけています。

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観光客が戻り始める中、マナー違反は相次いでいて、警察の捜査が始まったものもあります。

東京都と神奈川県にまたがる、標高約855メートルの陣馬山。祝日の3日、多くの登山客でにぎわっていました。コースの途中には「山火事注意」と、火の扱いの注意を促す看板がいたるところにありましたが、山頂には何かを燃やした形跡がありました。

現場の目の前にある、お茶屋さんの店主に聞いてみると、休憩所の壁に2つ掲げてあった火の使用を禁止する看板の1つが、何者かに外され、燃やされてしまったというのです。

お茶屋の店主
「『じか火・たき火禁止』という看板、燃やされていまして」

看板は文字が見えなくなるほど黒焦げになり、芝生も燃えていました。

お茶屋の店主
「芝生も手入れしてやっているのに、こんな姿になって大変残念です」

火の使用を禁止する看板を誰が燃やしたのでしょうか。山を管理する東京都は被害届を提出し、警察は、器物損壊の疑いで捜査しています。

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規制緩和などで、にぎわう観光地。マナーを守って楽しむことが重要です。